ポジティブシンキングLife

引き出しを空にすることができれば幸せになれる?

■聞けない!

ハッピー,人のため,ポジティブ,いい加減

人の話を素直に聞けない人は、どちらかと言うと幸せになりづらいとよく言われます。言われたほうは、理屈としては人の話を聞いた方が幸せになるんだろうとわかっていると思います。子どもじゃないから、それくらいのことは理解はしています。でも聞けない。聞けない理由は、たぶん思い込みだろうと思うのです 「この件は、もう一度クライアントに聞いて裏をとってから進めた方がいいよ」と言っても、クライアントに聞かないで仕事を進めて、失敗することがあります。聞かないことが悪いのではなくて、その人が「うん、これでダイジョウブ」と思い込んでいることが良くない。つまり、その仕事に関する自分の頭の中の引き出しには100%正しい情報がぎっしり詰まっていると思い込んでいるのです。

引き出しは常に空にしましょう。 人は毎日毎日、空っぽの引き出しを埋めるのはシンドイと思っています。誰だって、昨日とおなじような今日を過ごして、平和に暮らしたいのです。毎日、朝起きたら見知らぬ景色が目の前に広がっているというのでは、シンドイのです。毎日が昨日と違う今日であれば、毎日1から勉強しないといけないので、シンドイのです。シンドイのはみんなおなじで、引き出しを空っぽにして、つまり、自分は自分のやることをなんにも知らないんだという視点で、今日1日をスタートさせたら、やることがまる変わってきます。そういう姿勢を、昔の人は「初心忘れるべからず」と言ったのです。

聞ける!

■初心を忘れないで、物事を謙虚な姿勢でやっていけば

たいていそんなに大きな失敗もなく、コツコツとキャリアを積んでいくことができます。そしてそのうち、自分がやっていることが楽しくなって、やっている自分を愛せるようになります。そういう人のまわりには、初心を忘れていない謙虚な人が集まります。人は人を呼びますからね。人を騙してお金儲けをしている人のまわりには、人を騙してお金を儲ける人しか集まってきません。そういう人と遊びに行く場所は、人を騙してお金を稼いでいるお店です。負の連鎖は負によって完結し、プラスの連鎖はプラスによって完結されます。

毎日をプラスの連鎖で過ごしていけば、人はかならず「聞く」耳を持ちます。それによってお金が入ってきて福耳になっていい人相になります。どんどん人が集まってきます。話を聞く耳を持っているので、集まった人の話を聞きます。またいい仕事が提供されていいお金が入ってきます。 そういうグッドサイクルを自分の人生に持とうと思えば、まず「私は人の話が聞ける!」と思い込むことでしょうね。聞けないダメな私を責めている暇があったら、「聞ける!」と思い込んで、今すぐにでも聞く姿勢に転じましょう。いつか、聞く耳を持ち人間に変わらないといけないのですから、今すぐ変わってしまいましょう。

変わるものと変わらないもの

■人の話をたくさん聞けば気づくと思いますが

この世の中には変わって行くものと不変なものとの2種類があります。2種類があると言うよりか、2種類しかない。 人はたいてい変わって行くものの対応に追われます。子どもは産んだその瞬間から変化しつづけます。子どもの変化が激しいから、せめて会社の仕事くらいは毎日変化に乏しくあって欲しいと願ったところで、社会やその景気はいち個人の力ではどうにもできないので、コロコロ変わる社会への対応にも追われます。与党と野党がごっそりと入れ変わったら、社会のルールが変わります。私たちオトナは絶えず変化への対応に追われます。

そういう忙しさの中で大事なのは、変化しないものを常に目の端で見ていることです。子どもも仕事も政治も、彼氏の気持ちも態度も、よく変化します。そういう私たちの日常生活において、唯一変化しないのは、私が私を諦めない気持ちです。自分が自分の人生をあきらめたら、すべてが崩壊します。崩壊さしたければ、すべてを諦めたらいいのです。いとも簡単に諦めて人生をリセットする人もいますが、そういう状況に置かれるのはごく稀なこと。 私が私を諦めないということは、常に謙虚でいることとイコールです。常に自分の頭のなかの引き出しを空にできるというのとイコールです。自分がかわいいから、自分が限りある人生の中で有意義に生きていきたいから、引き出しを空にして、常に磨かれた好奇心と共に生きようとします。

人の話とは、聞いた方がいいから聞くものではないのですね。聞いていた方が謙虚そうな人に見えるから聞くのではないのですね。自分がかわいいから人の話を聞くのです。引き出しを空にする恐怖感はみんな持っています。でも、一度空にしてしまえば、不思議といろんな情報が入ってきます。息は吐ききらないと次の新しい息を吸えないのと同じ理屈が、私たちの脳の中の仕組みとして存在しているのだと思います。この浮世において、普遍のものをしっかりと見据えて、勇気を持って毎日引き出しの中のアイテムをすべて使い切りましょう。