ポジティブシンキングLife

求人雑誌に頼らないこと!

■ないものは仕方がない

仕事がないから就職率が下がっているとテレビや新聞でよく言われます。まあ、ないのはわかります。自分のしたい仕事がないということです。仕事がなんでも良ければ、なんでもある。アパレル業界や介護の業界は、仕事がキツイから人の定着率が悪く、いつも求人募集をしています。人気のレディースのアパレルショップだって、よく人を募集しています。あこがれて働きだして、「やっぱり違う」と思って、どんどん辞めていくんだと思います。毎日、求人をチェックしていたら、なにか自分がしてみたい求人情報に出会えます。景気が悪いと言っても、道端で人が飢えて倒れているわけでもなければ、ものすごくお金がなくて雨漏りするような家に住んでいる人もほとんどいません。

景気が最悪と言うわりに、街に出たら、新しい車がいっぱい走っています。20年も30年も前のボロボロの車に乗っている人なんて、まず見かけない。探せば仕事はあって、それをやろうと思いさえすれば、誰でもが10万円や20万円くらいは稼げて、贅沢はできないけれど、なんとなくご飯が食べられるという日本で、「仕事がない」と思うのは、嘘だろうと思うのです。 でも、当の本人が「ない」と思っている以上、ないのでしょうね。それならそれで仕方のないことです。

15歳の感動

■自分のしたい仕事がなければ、自分でそれをつくるしかない。

答えはこれ1つです。待っていても誰も仕事をくれない。 10日ほど、海外旅行に行きます。海外に行って3日もすれば、たいていの人は日本のことが頭から離れて、海外の生活に夢中になります。言葉も通じないし、そのわりに自分の身は自分で守らないととんでもない事故にあうので、海外での生活に集中します。で、10日くらいして日本に帰ってきます。飛行機を降りて空港を出た瞬間に「わたしが日本にいなくても、日本の世の中ってちゃんとまわっているな」と思うと思います。 そうなんです。あなたがいなくても、私がいなくても社会は機能している。要するに誰がいなくなっても社会というものは機能するようにできているのです。

そんな社会において、仕事なんか待っていてもくるはずがない。あなたが死んでしまっても仕事なんかきません。自分で仕事をつくるしかないのです。 自分で自分がやりたい仕事をつくろうと思えば、15歳の時に自分はなにに夢中だったのかを思い出せば、比較的簡単に仕事はつくれます。

音楽を夢中でやっていたら、音楽関係の仕事を自分でつくればいい。なにも最初からお金をいただける仕事にしなくってもいいのです。仕事をつくったその日が、小学校の入学式みたいなもので、誰もあなたのことを信用していません。弁護士だってそうです。司法試験に合格して、自分で弁護士事務所を起こします。起こしたその日なんかに仕事の依頼など来ません。 1年間必死に営業しても、仕事が来なかったりします。それでふつうです。ふつうでは飯が食えないから、努力をします。音楽を仕事にしようと思うと、自分で曲をつくってもいいでしょうし、音楽の本を読んで音楽の歴史の本を書けばいい。ブログに毎日書いていけば1年間書いたら本にできる量の原稿はできます。

ビートルズ以降の音楽の歴史をわかりやすく書いた本は、どういうわけだか少ないので穴場と言えば穴場です。ユーミンと中島みゆきの確執とか、おもしろい本ができると思います。 話が膨らみましたが、15歳くらいの感性に左右されながら多くの人は生きています。介護の仕事をしたくなくて、私は私のしたい仕事をしますという人の「私」とは、15歳くらいの感性を持った「私」で、その私が満たされる仕事をしたいと言っているのです。

最初の1人に出会うまでは…

■そういうお金にならないことを「いつまで続けるのか?」という問題

いつまでも青臭く「新人です」と言うわけにいかないからです。できれば早いうちにしたい仕事でお金を稼いで、堂々と朗らかに生きていった方がいい。そのうち結婚して子供ができたら、したい仕事で稼いできたお金で子どもを育てたほうがいい。明るい家庭で明るい素直な子どもが育ちます。

とにかくあなたのやっていることを「いいね」と評価してくれる最初の1人に出会うまで、続けましょう。あなたのやっていることに「お金を払いたいのですが」と言ってくれる最初の1人は、まちがったことをしていない限り、かならず現れます。そしてその人がほかの99人を連れて来てくれます。不思議なもので、世の中そうなっています。日本は狭い国土にいっぱい人がいて、しかも高齢者ばっかりでかなわないなあとメディアは言っていますが、大勢の人がいるからこそ、あなたのやることを評価してくれる最初の1人にも出会えますし、あとの99人にも出会えます。 出会えなかったらどうするか?出会えるまでやるしかないでしょうね。冷酷な言い方のようですが、あなたが自己実現をしてもしなくても、社会は今日もうまくまわっている以上、そういう答えにならざるを得ないのが、私たちが住んでいる社会なのですから。