ポジティブシンキングLife

好きなことを仕事にできます!

■仕事、選べませんか?

職業に貴賎はないのですが、したくない仕事をイヤイヤしているという人はいます。「この仕事したくないけど、私がパートに出ないと家計が苦しいから、コンビニでレジ打ちのパート『でも』しようかしら」とか、「就職先、ないから、○○の店員『でも』やろうか」とか、イヤイヤ仕事をしている人は、だいたいこういうふうなモノの言い方をします。まあ、わからなくもないのです。人はご飯を食べて生きていかないといけませんから、「仕方なく働く」という選択肢はあってもいいと思います。生活費を稼いで、家賃を払って、光熱費を払って、税金を払って…ということを否定してしまったらなにも始まりませんからね。

でも、本当に仕事って選べないんですかね?

わかるんですよ。これだけ新卒の就職率が下がっていますから。がんばって就職したところで、今度は「新卒の1年以内の離職率が高すぎる」と政府が夕刊のトップに載せてくる。みんな「就職のために」就職をしているから離職率が高くなるのは最初から想定できている筈なのに、夕刊のトップ記事扱い。 本当の論点は違うところにあります。いま20歳くらいの人ははっきり言います。「私たちは素直じゃないから」と。つまり、小さい時から親や学校の先生に期待され、期待されたとおりのことをやることを、強制されてきたということを、その彼女は言っています。人は人の期待に応えながら生きていくものですが、それがちょっと度を越していて、20歳の小さな胸では抱えきれなということでしょう。大学を出たら、もうあとは自分の好きなように生きていきたいのに、自分がなにが好きなのか、わからない。「好き」の見つけ方がわからない。なにをしていいのかがわからない。

「好き」の見つけ方は学校では教えてくれなくて、お行儀良く振る舞うことばかり教わった。だから私たちは素直に生きられない。そういう重たい主張に聞こえるのです。 「そういう状態では仕事は選べないですね」としか言いようがありません。自分がなにが好きで、どう生きたいのかを知っているのはその人本人だけなのですから。酷な言い方かもしれませんが、早くその恨み節をなくさないと、シンドイでしょうね、と思います。

思い出すしかないでしょう

■したくないことをしていたら、人は自分の頭でモノを考えなくなります。

どこかで人生を開き直ってしまうのです。「この仕事、こうしときゃあいいんでしょ」と考えるようになります。そういう考えの人を教育する方も大変ですが、そう考えている本人の気持ちの葛藤も大変です。本人が一番「こういう考え方では良くない」というのを知っているからです。本人が一番「自分の『好き』」を探していて、しかもなんなら今日にでも「好き」を見つけ出して、その道に進もうとしているからです。 でも、好きなことを見つけようと思って、焦れば焦るほど見つからないというのは「雨の降る日は天気が悪い」くらいに当たり前のことで、たいていの場合、「自分がなにをしてきたのか」を落ち着いて思い出さないと見つからないようになっています。

もう10年以上前でしょうか。「人生において必要なことは3歳までに人は経験してきた」という意味合いのことが書かれた本がベストセラーになりました。結局、そういうことなんです。3歳くらいまでは、人は誰かに好かれようとして物事をやりません。生命維持のために潜在的に親に好かれよう。親の気を引こうとはします。そうやって泣いたり笑ったりして親に信号を送らないと、子どもは食いっぱぐれることもあるからです。オトナは忙しいですからね。でも、生命維持にかかわる以外のコトについては、ほぼ好き勝手にやってきたのが、私たち人です。 自分がなにをしてきたのか。なにに夢中になっていたのか。思い出すしかないのです。

好きだからは最強

■それが思い出せるかどうかは、その人の能力にかかってきますから

これ以上なんの説明もできませんが、幸運にも思い出せたとしたら、あなたは非常にラッキーです。 好きなことを今日から始めたらいいのです。始めて間もなく、好きなことではお金が稼げないことを知る人もいるでしょうし、好きなことがすでに職業として一般的になっているのであれば、その職業の求人情報を探すでしょう。人に「勉強しろ」と言われなくても勝手に勉強を始めるでしょう。別にお金をもらえなくても、好きなことであれば、細々と続けたらいいと思います。多くの人はお金をもらいながらでないと、好きなことであっても続けられずに脱落していきます。年々脱落者が増えていくということは、続けている人が稼げるチャンスは年々増えるということです。話がいやらしいですが、理屈のうえではそういうことですよね。

「好き」は最強です。物事なんでも「だって、好きなんだもん」で済みます。これより強い「だって」に説得されたことがある人はあまりないと思います。「だって好きなんだもん」「ああそうなんだ」です。 「だって好きなんだもん」と心底言えると、人は生きていくことが多少、楽になります。生きることが楽になったら、笑顔になる機会が増えます。笑顔は、不思議なことに、多くの人を惹きつけます。「多少の貧乏?そんなの関係ない」と、笑顔で言ってみてください。笑顔であれば言えます。暗い顔で、人はこういうことが言えない生き物みたいです。