ポジティブシンキングLife

その瞬間だけ!

■昨日の私と今日の私はちがう

嫌なことがあれば、人は落ち込みます。あたりまえです。落ち込んで、いろいろと思い悩みます。翌朝になってけろっとしている人もいれば、1週間くらいずっと気持ちを引きずる人もいます。気持ちは引きずらずに、翌朝になったら新しい1日をさわやかに送りたいものです。 気持ちを引きずる人は、わりとナイーブな感性を持っている人が多く、感性がナイーブであるということ自体は、いいのだと思います。

手放しでいいというより、少なくとも鈍感で鈍い人よりか、女性らしく見えます。でも、そういう人は「同じ状況がずっと続く」と、心のどこかで思っています。人生なんて、自分の気持ちの持ち方1つで、がらっと変わるにもかかわらず、気持ちのどこかで「そんなことはない」と思っています。 余命3ヶ月と診断されたガン患者が「去年見る桜と、今見る桜は全然違う桜だ」と言いました。考え方1つで、モノの見方が全然違ってくることを端的に表しています。私たちの日常生活においてはそこまで大きな変化はないのかもしれません。

でもこれも考え方で、今日から明るく笑顔で生きようと思って、事あるごとに笑顔を意識していれば、ガン患者のように、がらっと風景の見え方が変わってくるものです。変化を恥ずかしがったり、恐れたりしないことです。 医学的に言えば、昨日の私と今日の私は違う私です。寝ている間に脳の細胞も、肌の細胞も見事に入れ替わっています。新陳代謝とはそういうものです。変わっていないと思いこんで、昨日の気持ちをずっと引きずっているのは、あなたの考えだけであって、肉体は毎日ご新規様です。昨日の私と今日の私がまったく違う私だと100%思うと、精神病院に送りこまれます。だから私たちは昨日の私をある程度引き継いで、今日という新しい1日を始めます。

酷なようですが…

■人は大きな脳を神様からもらったので、忘れることが簡単にできません。

忘れていくことはいっぱいあります。たとえば3日前の夕飯のメニューをいま、すらすら言えますか?たいていの人は忘れていると思います。しかし、私たちがこだわっていること、これはなかなか忘れられません。彼にひどい振られ方をした。よって男性恐怖症になってうまく恋愛ができない。たとえばこういうことが起こります。もう3年も前にひどい振られ方をしていてもその女性にとっては忘れられないことなのです。そういうことを総称して、今は「トラウマ」と言ったりします。

トラウマは誰でも抱えています。大学受験に失敗したから、私はダメな女性だという気持ちを20年以上引きずっている人もいます。適当に勉強して適当な大学に入って、そのことをなんとも思っていない人にとっては、そういう人の気持ちはうまく理解できないと思います。

失敗した経験は、成功するまで再チャレンジしないと消せないと言われます。確かにそういう面はあります。脳の中で考え方の回路が切り変わらないからです。大学受験の失敗=私はなにをやってもうまくいかない人なんだ=私には自信がない=私は楽しく生きられない。こういう回路を断ち切るのは、別の成功体験であって、冷たい言い方だとは思いますが、本人が頑張るしかないのです。

イメージトレーニングを乗り越えたら

■嫌な思いとはその瞬間だけのものです。

嫌な思いをした後、その気持ちを消すか引きずるかは、本人の意思にゆだねられます。引きずらないで、次!そう思えるようにするには、常に理想の自分を具体的にイメージして、頭のなかでそのイメージを飼い続けることです。

ダメな私…というからには、いい私、素敵な私というものが、ある筈です。それはいったいどういった女性像なのか、いまイメージしましょう。どこに住んでいる私なのか?どんな洋服を着ている女性なのか?どんな鞄や靴を持っていてどんな仕事をしている女性なのか?毎日、なにを食べて暮らしているのか?事細かにイメージしましょう。そしてその女性像を毎日毎日、繰り返し頭のなかで思い浮かべましょう。 すると自然に、そういう女性に近づくための情報が入ってきて、そういう女性に近づく努力を人は始めます。誰に言われることなく、努力を始めます。太っていた女性が頑張ってダイエットをして今や美容アナリストですという人がいますが、たとえば、そういうふうに人生は好転しはじめます。

もともとスリムで美しい美容アナリストよりか、コンプレックスやトラウマを乗り越えた美容アナリストのほうが人気があるとみえて、テレビや雑誌でよくみかけます。言っていることに説得力があるのだと思います。 他人がいとも簡単にできることが自分にはできない。人生はそういうふうに出来ています。一瞬で気持ちを切り替えることができる人もいれば、そうしたくてもできない人もいます。考え方を切り替える訓練をするしかありません。たいへんでしょうが訓練しましょう。世の中はどちからと言えば、訓練を経て笑顔を取り戻した人にとても親切にできています。